SPEAC

SPEAC

IRORI Nihonbashi Hostel and Kitchen

IRORI Nihonbashi Hostel and Kitchen

 

繊維問屋が並ぶ東京の日本橋横山町にある、元問屋のビルを外国人観光客向けのホステルにコンバートした。 世界から日本橋横山町に来て、日本橋横山町から地方へ、そしてまた横山町に帰ってきて、国に帰る。世界と地方のハブになる宿を目指している。

人入り

 

問屋街と旅籠の町

このエリアは1790年代頃より問屋が集積し、問屋街として 150年以上の歴史を持つ町である。 現在の馬喰町や横山町は日本最大の問屋街として有名である が、その黎明期は馬喰町の旅籠に宿泊して、横山町で品物を 選ぶといった具合に宿泊機能を備えた町として栄えていた。 今回計画されたこの宿泊施設は時代を超えて旅籠の町として の機能を新しく取り戻した。

キッチン1

世界と地方のハブを目指し、設計段階では「地方へのつながり」「横山町とのつながり」「過去とのつながり」の3つを考えデザインに落とし込んだ。

 

 

「地方へのつながり」

ここでの滞在の中で地方への思いを想起 させるような空間作りを行った。日本各地でこだわりを持って作られた素材や製品を 空間にちりばめてある。

ここで出される食事や お酒も日本各地のこだわりのものになる。こうしたのものたちをきっかけに地方につ いて話したり、旅してみたくなったりということが起きることを期待している。

眠り客室の2段ベッドは森林再生に取り組む四万十の森林組合と 製品開発をし、それを宿のスタッフみんなで組み立てた。

プロダクト千葉県山武市の杉を使ったテーブル(左上)岐阜県美濃焼のタイル(右上)エレベーターホールには階によって違う国産照明(左下)民家で使われていた囲炉裏テーブル(右下)

 

 

「横山町とのつながり」

ラウンジの空間の作り方をひと工夫した。 ここでくつろぐ人がどこにいても問屋の通りを眺められるように奥に行くほど床を高 くした。

逆に通りから見ると雛壇状なので中の様子がよく見えるようにもなっている。 まずは旅人には通りに、このまちにいる人たちには中のことに興味をもってもらうこ とからつながりが始まると考えている。

1階土間スペース

 

 

「過去とのつながり」

江戸時代から続く問屋の街である横山町。そこにある 問屋のビルがホステルになったことを暗示しようとビルの竣工当時の仕上げや躯体をそ こかしこに残して見せている。世界と地方の間に小さなタイムトリップを挟み込んだ。

ソファーラウンジ

 

江戸と日本の地方のヒトとモノを結んでいた町が、いま世界 と日本の地方のヒトとモノを結ぶ町になろうとしている。

Project data
  • 物件名
    IRORI Nihonbashi Hostel and Kitchen
  • 用途
    倉庫→簡易宿所・飲食店
  • 所在地
    東京都中央区
  • 完成時期
    2015
  • 事業主
    法人
  • 構造・規模
    SRC造・地上7階・延床面積689.48㎡
  • 業務内容
    企画コンサルティング・基本設計・実施設計・工事監理
  • コラボレーター
    HI company 人見久美子
Copyright SPEAC All rights reserved.