SPEAC

建築設計 2020-2023

武蔵野公会堂改修等工事設計プロポーザル
「むさしの群咲(むらさき)フォーラム」-まちに群ら咲く10の対話の場-
武蔵野市の芸術文化施設として、市民に親しまれてきた武蔵野公会堂の改修設計プロポーサル。市民の芸術活動を支える機能を高め、より安全で誰もが利用できる施設として再整備することが求められた。我々が提案するのは、既存建物は最大限活用、増築建物は最小限に計画しながらも、多彩な対話の場をつくりだし、多彩な市民活動を生み出す起点となる文化芸術集会施設。

人々が集まることを対話の起点と捉え、性質の異なる「10の対話の場」と、それらをつなぐ内外の滞留空間を立体的に展開させることで、これまでの芸術文化活動と、これから行われる多彩な活動が連続性を持って展開し、市民や施設利用者が舞台芸術と触れ合うきっかけを自然につくりだすことを目指した。

事業内容:設計プロポーザル
用途:劇場・会議施設
構造規模:RC造地下1階、地上5階建
延床面積:2,486.62m2(既存)、2,941.13m2(改修後提案)
所在地:東京都武蔵野市
事業主:武蔵野市
コラボレーター:ビーファーム(構造)、T・S・G(設備)、日高コストコンサルタント(積算)、永田音響設計(音響)、空間創造研究所(舞台機構・舞台照明)
 
 

SUPERNOVA KAWASAKI
川崎駅西口再開発用地の南西端、道路と線路に挟まれたヘタ地に、「HALL」「BOX」という大小二つの音楽ホールと屋上広場「PARK」を併せ持つ新たなエンターテインメント施設を新築するプロジェクト。
建築は道路や線路の作る土木的スケールの景観に呼応しながらも、人の動きを受け止める場所となることを目指し、半径の異なる10の円弧で切り取られたような形状とした。
この敷地でライブハウスを成立させるためには、防振・防音に加え線路から発する電磁波への対策が必須だった。その結果、閉鎖的にならざるを得なかったが、屋上に緑を纏い、その中に人々を導き、多彩な活動の場を提供することで、新たなスターの誕生と日常の賑わいを下支えする土手のような存在となった。

事業内容:設計・工事監理
用途:劇場・飲食店舗
構造規模:RC造地上4階建
延床面積:1579.41m2
所在地:神奈川県川崎市
事業主:株式会社ホリプロ
コラボレーター:ビーファーム(構造)、設備計画(設備)、シリウスライティングオフィス(照明)、いろ葉デザイン(植栽)、ノムラアークス(サイン)、A2C(防振防音コンサルティング)、SR Tech Planning(ホール計画コンサルティング)
photo:太田拓実
 
 
House S
「暮らしと環境がクロスする住まい」-Seamless Living Space-
ご家族の求める暮らしの在り方と、この敷地が持つ屋外環境の魅力をどのように関係づけ居住空間をつくるかを模索した。 隣家や道路からの視線を緩やかに遮ると共に、静寂で、日照、通風を取り込むことのできる心地の良い屋外環境をつくりだすため、屋内空間ボリュームとクロスするように屋外空間を挿入した。

挿入された屋外空間は敷地の外との関係や、屋根や壁による囲われ方の違いにより、複数の性質の異なる屋外空間に変容する。住宅内部へと屋外の多様な空間性が連続することで、住宅の内と外、暮らしと屋外環境にシームレスな関係性をつくりだし、家族の暮らしを外側へと拡張する。

事業内容:設計・工事監理
用途:専用住宅
構造規模:木造2階建
延床面積:269.44m2
所在地:神奈川県藤沢市
事業主:個人
コラボレーター:坪井宏嗣構造設計事務所(構造)、八重樫信幸(設備)、いろ葉デザイン(植栽)
photo:西川公朗
 
 
兜町第7平和ビル
「コト始めの街」「投資・証券の街」としての地歴を持つ日本橋兜町。その歴史の流れを汲む銀行ビルの低層部を歴史や地域性を取り込みリノベーションした。エリアで不足するオープンスペースと、街に賑わいを生み出す複合商業施設を誕生させた。

このオープンスペースは、再開発ビルに設けられた屋外空地との連続性を考慮して配置された。建物の1、2階部分を露出させたこの空間は、オフィスフロアや店舗の出入口、搬入口といった動線を捌くと同時に、ベンチやカウンターなどを配置して、誰もが立ち寄りやすいスペースを提供している。通り過ぎるだけでなく、待合せや談笑、通りを眺めたり、パンやコーヒーを買ったりと、多様なアクティビティが生まれた。 また、この建築や街にある材料やイメージを空間の素材とすることで、まちの続編としての空間を創り出している。既存部材や撤去された階段の跡はそのままに、植物模様の手摺金具や花崗岩の床材、かつての住居表示看板は再利用している。更に、近隣の新築ビルの建設時に使用された昆虫の羽をモチーフにしたRC型枠や、江戸時代の植木市のエピソード、日本橋川の水面のイメージも素材として空間に取り入れている。 (『新建築』 2023年10月号 掲載 / “GOOD DESIGN AWARD2023” 受賞)


事業内容:設計・工事監理
用途:事務所・商業施設
構造規模:RC造地下1階、地上8階建
延床面積:6578.54m2
所在地:東京都中央区
事業主:ディベロッパー
コラボレーター:グリーニアン 、ハリーズ、ショーボンド建設
 
 

Kant.WORK LOUNGE
再開発のため、建て替えが予定されている築51年事務所ビルのリノベーション。「すこやかに働く」をコンセプトにする施設 Kant.として生まれ変わるこのビルのシェアオフィス・共用部空間の設計・デザインを行った。
国産木材やリサイクル建材、本工事で発生する廃材を使った左官材の選定と、移設再利用に備えたマテリアルの使用により、環境に配慮しながら将来に向けてアップサイクルできる内装デザインを思考した。また、回遊性のある空間構成、利用者の気分に寄り添える多様な座席の作り方により、「自然のような寛容さを併せ持ったワークプレイス」の実現を試みた。

事業内容:設計・工事監理
用途:事務所・飲食店
構造規模:SRC造地下1階、地上8階
延床面積:3202.93m2
所在地:東京都港区
事業主:ディベロッパー&ゼネコン 共同事業体
コラボレーター:YASUSHI YAMANOI ARCHITECTS
photo:Hyo Yikin
 
 
SHIMOKITAZAWA BIGBEN
下北沢にある築53年雑居ビルのリノベーションプロジェクト。
スポーツジムだった3フロアをオフィスに用途変更すると共に、屋内共用部や低層部のファサード・外構デザインの更新を行った。「既存建物の現在(残るもの)や過去(痕跡)の活用」をテーマとし、新しく挿入した素材や要素がこれらに寄り添うことで、新たな空間に生まれ変わるよう再編集すると共に、下北沢のストリート空間を屋内へと引き込むようなアプローチ空間づくり、モノトーンを基調とし、サインやペイントアート、入居テナントの色によって更新され続けるような空間づくりを目指した。

事業内容:設計・工事監理
用途:事務所・商業施設
構造規模:RC造地下2階、地上5階建
延床面積:3187.19m2
所在地:東京都世田谷区
事業主:電鉄会社
コラボレーター:ヒトカラメディア、Restar、GREEN SPACE、総合設備計画、山陽建設工業
 
 
御前崎なぶら館
コワーキングスペースとアウトドア施設を一体での運営を企画提案した、御前崎市(静岡県)の公共施設設計の委託事業。
ワークスペースで働きつつ、天気の良い日は芝生の上でシゴトをしたり、キャンプの時に、集中してテレワーク利用するという状況をイメージした。集中スペースや会議室もあるので、その時の気分や状況に合わせて環境を選ぶことができる。外と中のアクティビティの境界、シゴトと遊びの境界を曖昧にすることで、もっと自由にクリエイティブな場所として育っていくことを期待しているRecamp(運営)との共同プロジェクト。

事業内容:設計・実施設計・工事監理・施工
用途:事務所
構造・規模:SRC造地上4階建
延床面積:1209m2
所在地:静岡県御前崎市
事業主:御前崎市
コラボレーター:公共R不動産、Recamp
photo:七咲友梨
 
 
パブリック・ハイツ
マンションと木造アパートの再生計画。様々な事業計画スタディを経てマンションをリノベーション、木造アパートをローコストで建て替える計画となった。スピークは全体のプロデュースとリノベーションの設計監理を行い、アパートの建て替えはローコストを得意とするビルダーが行った。
今回の計画で、この場所の歴史が途切れることなく続くように、解体したアパートから取り出した木製建具やオーナー家族の蒐集品をリノベーションで活用した。

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事業内容:企画コンサルティング・設計・工事監理
用途:共同住宅
構造規模:地上4階建
延床面積:247.44m2
所在地:東京都中野区
事業主:個人
 
 
AOBA中野南台
バイリンガルプリスクールの2件目となる改修設計プロジェクト。今回も教育プログラムと空間を同時に創造。既存の建物が、中庭を中心にその外周に各室配置された構造となっているため、保育室全体が一体的な空間だと認識しづらい特徴があった。そのため、中庭から放射状の模様を床・天井に配し、同じ保育環境であることを視覚的に感じられるよう工夫を行った。

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事業内容:設計・工事監理
用途:保育所
構造規模:RC造地上6階地下1階建
延床面積:6540.15m2
所在地:東京都中野区
事業主:企業
photo:加藤甫
 
 
JPR Harajuku Bldg.
原宿・明治通り沿いにあるオフィスビル・エントランスホールのリノベーション。ホール正面のテナントファサードを阻害せずにEV側のオフィスエントランス領域を際立たせることを試みた。内装は全てを一新せずに、既存石張り空間の中に質感の異なる木の空間を挿入することで、対比と融合による新たな内部空間を実現した。

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事業内容:設計・デザイン監修
用途:事務所・飲食店・店舗
構造規模:SRC造地下1階地上9階建
延床面積:6466.94m2
所在地:東京都渋谷区
事業主:ディベロッパー
photo:西川公朗
 
 
兜町 松よし
築60年超の元うなぎ屋を飲食テナント向けの建物にする為の耐震改修プロジェクト。老舗店としての賑わいを象徴する建具や丸太梁などの木架構を残しつつ、未来への下地を整えた。旧第一銀行本店別館(2018実例頁にて掲載、のちのK5)と共に、証券の街 兜町エリア活性化プロジェクトの一端を担う。

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事業内容:耐震改修
用途:飲食店
構造規模:木造2階建
延床面積:135.94m2
所在地:東京都中央区
事業主:ディベロッパー
 
 
 
 
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